「正解病」にかかっているわたしたち

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カナダに来て娘の授業を見ているうちに、気づいたことがあります。

娘のクラスでは自分なりの意見を表現したり、自分なりに調べたことをまとめる授業が多いです。

この「自分なり」がポイントで、先生はなにか特定の一つの答えを求めているのではなく、自分がなにを疑問に思って、どんな結論に辿り着いたのかが重視されているようなんです。

娘は一つ一つの課題に真面目に取り組みとてもよく頑張っていますが、この「自分なりに意見を考えてまとめる」という作業に苦労してるようです。(英語の壁も大きいですが)

「ん〜〜〜〜わかんない!」と投げやりになっています。

それもそのはず、日本ではほとんど自分の意見を求められることって少なかったと思うんです。

例えば国語はこんな感じ

こちらのクラスでも日本の読解のように物語を読む単元があります。

子供たちはその物語の中でどこが印象に残っているか、それはなぜか、どこが好きだったかどこが嫌いだったかなどに答えます。

これらの質問は正解や間違いを問うものではありません。

さらに、この意見を書く量が圧倒的に多いです。

日本の小学校のテストだと3〜4行書くくらいですがワードに2ページくらい書きます。

日本のテストだと「文章の中からここを言い表している部分を見つけなさい」「漢字を書きなさい」「この文章に合う説明を選びなさい」のような問題が出て得点がつきますよね。

もちろんカナダでも内容の理解度を知るためにそういう質問もありますが、量はそれほど多くありません。

テストの点数付けより5段階で評価

他にも自分の好きなニュース記事を探して自分の意見をまとめてクラスの前で発表する課題、「移民に賛成か反対か」について話すディスカッションなどもあります。

先生はその発表の様子を見て5段階で評価をします。

日本でもディスカッションや調べ学習で発表する機会はありますよね。

でも娘のクラスを見る限り、読解の理解度をはかるマルバツ形式のテストは2割、社会問題などいろいろなテーマについてのリサーチやディスカッションしたり、台本に沿って劇を発表してそれを評価する形式が8割という感じです。

もちろん算数はドリルをやってマルバツがつきますし、理科や社会で学んだことを理解しているかのマルバツテストもあります。

でもそれにしても何か一つの正解があってそれを求められる比率よりも、自分で考えて意見をまとめて発表することの方が多いんです。

私自身も苦労した

実はこれ、娘だけでなく私も苦労したことなんです。

私が利用しているオンライン英会話教室 Brightureではテーマにそって自分の意見を1分でまとめて3分話すというクラスがあるのですが、これが最初は本当にまったくできませんでした。

最初は「理想のデートは?」みたいなすごく簡単なテーマだったのにもかかわらず、です。

もちろん英語力の問題もあるのですが、そもそも意見が出てこないしまとまらないしでびっくりました。

いろいろ思いついても、それを長々と話すのが難しいんですよね。

カナダに来て感じるのは「あなたはこれについてどう思う?」と聞かれる経験がこれまで少なかったのかなということです。

社会に出たら誰も「正解」は教えてくれない

人生はクイズ大会ではありません。

誰も正解は教えてくれないし、そもそも課題自体を自分で考えて答えを探し続けなければいけないですよね。

やはりそういう中では自分なりに考えて動ける人が強いと思うんですよね。

じゃあどうやって考える人になるのかはまだ答えが見つかってないんですが(笑)、何度も問いかけて、考えてみて、ときには誰かと話し合ってみて、また考えて… とくり返しやっていくしかないのかなと思います。

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