こんにちは、Kanamiです。
今日は娘の英語についてお話しします。
ちょっと暗い内容ですが最後は希望が見える内容になってますので親子留学や駐在で英語圏に住むお子様をお持ちの方に読んでいただけると嬉しいです。
目次
出発前にほとんど英語が話せなかった娘
ブログ読者の方はご存知の通り、うちの娘はあまり英語が話せないままカナダに来ました。
出発前は英語ができないことで娘の心に影響があるのではないかとかなり心配しました。
でも5歳から5年間ほど英会話や公文の英語は勉強してきましたし、こちらの学校にはESLもあるので、なんとかそれで頑張るしかないと思っていました。
しかしやっぱりそう簡単にはいかないものです。
ちょうどカナダに来てから1年がたったので、現在の娘の英語と心の状態についてまとめていきたいと思います。
せっかくカナダに来たのに…
カナダに来て最初のころの娘はというと、クラスに日本語を話す生徒がいたおかげでかなり助けられていたようです。
しかし、2020年3月にカナダでもコロナによるパンデミックが始まってしまい、オンライン授業に。
当時のオンライン授業は課題が出されるだけでライブ授業はなく、あまり効果的な勉強はできませんでした。
結局そのまま夏休みに突入し、約半年間学校に通うことなく、英語を上達させるチャンスがなくなってしまいました。
せっかくカナダに来たのに何をしているんだろう…むしろ日本に帰った方が娘の学習にはいいだろうかと複雑な思いでした。
自宅で英語をやらせようとしましたが、この頃には負けず嫌いな性格から自分ができない英語の勉強をするのをかなり嫌がるようになり、私もついキツくなってしまったりして、全然うまく行きませんでした。かなり反省…
学校再開!ここからが本番
やっとカナダでもコロナが落ち着き始め、夏休み明けの2020年9月から制限付きで学校が再開し、学年も5年生に進学して学校に通い始めました。
残念なことに新しいクラスに日本語を話す生徒はいませんでした。
カナダに来てから10ヶ月が経っていましたが、英語力はほぼ日本から出た時とほぼ変化なし。
そのため最初のころは毎日「学校に行くのが怖い」と言いながら通っていました。
いじわるしてくるような子はいなかったようですが、周りが話していることが理解できないのは怖いですよね。今何をしたらいいのかさえわからない状態です。
先生たちはESLの生徒には慣れているので、いろいろと声をかけてくれたりもしたようですが、娘は元々のシャイな性格も手伝ってなんと答えたらいいか分からずに黙り込んでしまうことも多かったようです。
娘は私に似ず日本ではわりと勉強ができる方だったので、本人にも自負があったと思います。
でもこちらに来たら先生の指示すらわからない。
英語で説明される理科や社会なんてわかるはずもない。
算数は日本の方が少し進んでいるのでわかる方だったのですが、5年生といえば分数や少数の割り算等も出てくる頃でつまづくことも多くなってきました。
負けず嫌いな性格なのでそれが悔しくて、何度も学校で泣いていたようです。
また、以前はLanguage(カナダの国語)の時間にELLに行っていたのですが、今年はなぜか別の時間にELLに行きLanguageは現地の子と一緒にやっているのです。
5年生ともなればかなり長い物語を読んだり、自分が気になるニュース記事についてまとめみんなの前で発表するなど、割と高度なことをするのでかなりハード。
「周りはできるのに自分だけできない」と感じてしまって、もうやりたくない!と英語の勉強を断固拒否していました。
もちろん先生方も私も「まだ英語を学び始めたばかりなんだからできなくて当然だよ、少しずつできるようになるから」と伝えていましたが、それがどれだけ娘の心に響いたかはわかりません。
まちがいなく上達はしているけど…
この記事を書いているのは2021年1月で、学校に通えるようになってから丸3ヶ月がすぎました。
私から見るとこの3ヶ月で娘はすごく上達しました。
あれだけ英語の勉強を拒否していたのに、最近では「これは英語でなんというの?」と聞いてくることも増えて、本人も「最近は学校で英語しゃべるようになってきたよ」と言っています。
クラスでも1学期の後半ごろから韓国系のクラスメイトがちょくちょく話しかけてくれて、昼休みを一緒に過ごしたりしているようです(それまではずっと一人で過ごしてました)
それでもやっぱりこちらの授業に問題なくついていけるレベルには道のりが長いです。
バイリンガル教育をしている人に聞くと、娘のような子供が現地の子と同じレベルで勉強についていけるようになるには通常7年かかるそうです。
娘は10歳でこちらにきたので、7年かかると17歳になってしまいます。
それまでに小・中学校の基礎ができていなければ高校生の勉強にはついていけないですよね。
おそらく自己肯定感も育たず、自信を持って将来の夢を持つことすらできなくなってしまうかもしれません。
このカナダ親子留学を決める前には現地の子に追いつくまでに7年かかるなんて知らなかったのですが、知っていたらこの決断を考え直したかもしれません。
希望がないわけではない
こちらの勉強についていけるようになるには7年かかると言いましたが、例外がないわけではありません。
私の知っている人でもカナダに来て5年でもう問題なくカナダの学校についていけてる子もいますし、実際に娘と同じ学校に通っていた子でも1年で友達もでき授業にもほとんど問題なくついていけている子がいました。
本人の性格や環境もあるでしょうし、SLA(Second Language Acquisition – 第二言語習得論)の研究によると、子供の言語習得には友人ができるかどうか、しかも人種が近い友達がいるかどうかで上達の速さが変わってくるそうです。
我が家も大変な時期を過ごしてはいますが、まだ諦めるつもりはありません。
娘はもともと賢く負けず嫌いなので、必ず英語で苦労しなくなる日が来ると思います。それまでに心が折れてしまわないよう、心と勉強の両方の面でサポートするつもりです。
親子留学のリアルもお伝えしておこうと思い、苦労話をさせてもらいました。皆さんの参考になると嬉しいです。